スポーツでの怪我や痛みが発生しやすいタイミングとは?

スポーツには怪我がつきものですが
その発生する要因は状況により様々で
・寒さ
・使い過ぎ
・外傷
・疲労の蓄積
・間違ったトレーニング
などなどたくさんの原因があります。

本日は、そんなたくさんの原因の中でも、
特に怪我の発生する確率が高くなる
タイミングについてお話しします。

・どんな時が危険なタイミングなのか?
・具体的な不一致が起こる状況
・脳と体の不一致を減らすには?
・最後に



どんな時が危険なタイミングなのか?

スポーツシーンで怪我が起こりやすいタイミング
それが「脳と体の力量バランスの不一致が起こった時」です。

小難しい言葉で書きましたが
もっと簡単な言葉に置き換えると
脳が想定した動きと、体の動きが一致しない時のことです。

なんか簡単な言葉になってないような気もしますね。
まぁ「思ってたのと違うっ!」ってことです。

これが原因で痛みが出ることはとても多いのですが
皆さん意外とこのことに気付きにくいです。
スポーツにおける体と脳の繋がり
人間の体の働きは脳で管理されています。
循環器・呼吸器・消化器など
人間のあらゆることについてです。

筋肉などの運動器についても同様で
脳からの信号により筋肉の動きを調整しています。

でも先に書いた「循環器や呼吸器」と「運動器」では
大きく違うところがあります。

それは自分の意志で調節できるかどうかというところです。

心臓の動きや消化などは無意識下で行われる動きなので
頑張って心臓を早く動かそうとしても
自分の意志で調整することはできません。

運動器については先ほどとは逆に
基本的には自分の意志によって調節されます。
手を上げろと脳からの指令が腕や肩の筋肉に伝わり
筋肉が収縮することによって手が上がります。

実際にはもう少し細かく
このくらいの角度で、このくらいの速度で
このくらいの力加減で手を上げる
というような指令が脳から伝わります。


このように運動器の働きは
自分の意志で調整されるのですが
細かく調整できるからこそ
実際の体の動きとの不一致が起こる場合があり
怪我や痛みが発生しやすくなってしまうのです。


具体的な不一致が起こる状況

ここからはどんな時に不一致が起こるのか?
ということについて解説していきます。

脳からの指令を体が実行できていない
これはブランクがある方に起こりやすい状況で
昔スポーツをしっかりやっていた人は特に陥りやすいです。

自転車の乗り方と同じで
現役時代の体の動きを脳は覚えています。

継続してスポーツを続けている人の場合は、
自分の筋力の衰えに合わせて少しずつ
体の動きをチューニングしていくことができるので、
脳の指令と体の不一致は起こりにくいです。

しかし、何年も運動をしていなかったのに
急にスポーツを再開することになった場合は

脳と体のチューニングができていないため
現役時代の動きのイメージで脳は指令を出してしまいます。
当然そんな動きができるわけがないので
体の不一致が発生してしまうわけです。

運動会のお父さんが怪我をしやすいのはこのためです。

また、現役世代の選手でも、長期の休みから復帰する場合には
同様のことが起こりやすいため注意が必要です。


脳の想定と違う大きさの力がかかる
脳は次の動きをある程度予測して筋力の調整を行います。
その予測と実際の力が合っていなかったとき、怪我が起こりやすくなります。
「予測と違う大きさの力」というのは、大きい場合もあれば小さい場合もあります。

例えば、ある荷物を受け取る時に
持ってきた人が軽々と片手で抱えていた荷物が
受け取ってみたらとても重かったといった場合に
怪我をしやすくなります。

想定よりも重いと怪我をしやすいというのは
想像がつきやすいですね。

でも逆に、とても重いと思って持ち上げた段ボール箱が
実は中身が入ってなかった、といった場合も
同様に怪我をしやすくなってしまうのです。
荷物の主さと腰痛
そしてこの力の想定の違いは荷物だけではなく
スポーツシーンにも良く隠れています。

例えば球技をしている時に
想定していたインパクトの位置とズレてしまったとします。

このような時、脳の力と実際にかかる力にズレが生じ
1回で怪我に繋がらなかったとしても
体にとっては小さな負担となり
繰り返すことで怪我や痛みとなってしまいます。

脳が想定していなかった力がかかる
上の項目と近い内容ではありますが、
この項目は怪我や痛みが最も起きやすい要因のため
あえて分けて書かせていただきました。

「脳が全く想定していなかった範囲から力」
とは具体的にどういったものなのかを解説します。

例えば階段をおりる時、一番下だと思っていたらもう一段あった
階段を上る時、最後の一段だと思って踏み出したがすでに一番上にいた
というような状況で
「有るはずのものが無かったり、無いはずのものが有った場合」
にとても怪我を起こしやすくなります。

スポーツシーンでは
・平坦な道を走っているつもりが、実は下り坂だった
・夜に歩道を走っていて、地面の凹みに気付かずそこを走ってしまう
・サッカーでボールを蹴る瞬間に横からボールを取られる
・トレーニング機材が突然壊れてしまう

などというような状況にて
予想外の力が体にかかります。

また「脳が全く想定していなかった力」というのは
体にとって不意打ちのようなものですから
上の項目の「想定した力より強い・弱い」場合と比べると
怪我をしてしまう可能性がさらに高くなります。


脳と体の不一致を減らすには?

脳の想定とのズレは、スポーツをしている限り
完全に無くすことはできません。
でもそのズレが起きる環境を
努力次第で少なくすることはできます。

・現状の体の理解する
今の筋肉量でできる動きを脳に理解させます。
上の項目でも書いたように脳と体のチューニングを
行う期間を設けます。

スポーツ復帰を焦ってさらにひどくなることが無いように
少しずつ体を慣らしましょう。

・低負荷での練習からはじめる
特に初心者の方に有効です。
適切なインパクトポイントなどが
定着してから少しずつ強度を上げましょう。

急に負荷を上げると、体がまだできていないため
間違ったフォームが定着しやすくなる
ということも覚えておいてください。

・練習環境を整備、理解する
ランニングコースの下見や
夜は走らないといった環境に配慮したり
トレーニングマシンの特性などを
頭に入れてから使用するようにします。

練習や試合だけでなく、日常生活にも
たくさんのズレの原因が潜んでいます。
まずはそのズレに気付けるようになりましょう!

最後に

繰り返しになりますが
脳と体のズレを完全に無くすことはできません。

でも、ズレが起きた際に発生する筋肉の収縮・緊張は
スポーツ後のケアを入念にすることにより
怪我や痛みに繋がる前に解決できる場合もあります。
それだけスポーツ後のケアはとても重要です。

今回の記事をきっかけに
「脳指令と体の動きのズレ」
というものを意識して、スポーツに取り組んでいって下さいね!


本日の記事は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。