オスグッド・シュラッター病の治療と予防

スポーツをしているお子様をお持ちの方で
「オスグット」に悩まされているという方も多いかと思います。

走ったりジャンプをしたり急激なターンなど
膝に負担がかかる競技にてよく見られる症状です。

また特に成長期の子どもに発症することが多く
「成長痛だから仕方ない」
で終わらされてしまう場合も多いです。


本日はそのオスグットについて
次の項目で解説していきます。

1.オスグッドとは
2.主な原因
3.オスグットの治療について
4.オスグッドの予防について
5.テーピングについて
6.最後に

1.オスグッドとは

正式名称は「オスグッド・シュラッター病」と言います。

10~15歳くらいの小中学生に多く発症がみられ
中でもスポーツをしている子供たちが特に多いです。

主な症状は次の3つで、お皿の下の部分に痛みが出ます。
・ジャンプ、着地、ランニング、階段昇降など、膝の屈伸の際に痛みが出る

・お皿の下を指で押すと痛みが出る

・お皿の下部分に腫れや熱感が出る
オスグットの痛みの場所
見た目の変化として
オスグットの症状が進んでくると
スネの骨の上部が盛り上がってきます。

オスグッド・シュラッター病になる患者が多いスポーツとしては
次のようなものがあります。
・サッカー
・バスケットボール
・バレーボール
・陸上競技

これらの競技に共通するのは
走る・跳ぶ・切り返しなど
膝に対し急激な負荷がかかるというところです。


2.主な原因

オスグットのそもそもの原因は
スネの骨が太ももからの腱に引っ張られることにあります。

太ももの筋肉は膝のお皿をにつながっており
そのお皿から出ている膝蓋腱という腱がスネの骨に繋がっています。

膝蓋腱がスネの骨につく部分を「脛骨粗面」というのですが
ここに繰り返し引っ張られる荷重が加わることが
オスグットが発症する一番の原因となります。
オスグットに関係する筋肉・腱
さらに発症しやすくなる条件として
・太ももの筋肉が固い(柔軟性が低い)
・過度な運動、オーバーワーク
・ウォームアップ不足
・シューズが合っていない、クッション性が落ちている
・体の使い方が固い
・体重が重い

これらの原因が複合することにより
オスグットの発生確率は上がります。



3.オスグッドの治療について

【オスグットの治療】
1、休養

オスグット治療において最も重要なのは
練習を休むことです。

これはどの病院に行っても言われますし
どの治療院に行ってもほぼ間違いなく言われます。

ただオスグットの状態によっては、休まず練習を続けながらでも
治療を行うことができる場合もあります。

完全に痛めてしまっているから痛いのか
これから痛めそうなところに
痛みが出はじめているのか判断が必要なので
まずは治療してもらう先生に相談してみましょう。


2、マッサージ
上記の原因のところに書きました通り
オスグットの原因の一つに「太ももの筋肉が固い」ということが考えられます。

実際オスグットを発症する子供の多くが
太ももの筋肉の柔軟性が低下しています。

柔軟性が低下した筋肉は繋がっている関節を
持続的に引っ張ってしまいます。

それにより膝下の腱に余裕がなくなり
さらに運動で負荷がかかるため痛めてしまうのです。

逆に言うとマッサージにより筋肉を緩めることで
膝への負担は軽減され、それがそのまま
オスグットの治療・予防となります。


太もものマッサージのやり方
イスに座った状態で太もも付け根で親指を並べます。
そこから太もも中心部に向かってゆっくり押していきましょう。
刺激が軽い場合は親指を重ねても構いません。
オスグットのマッサージライン
このマッサージは患者本人が
セルフで行うことをお勧めします。

グリグリと強く揉む必要はありません。
太もも付け根から膝のお皿の上まで順番に圧迫します。
画像のように真ん中・内側・外側と
3本の筋肉のラインを確認して押してください。
付け根から膝上マッサージ

注意点としては
膝下の痛い部分は押さないでください
オスグットは痛みが出ている患部を
マッサージして治るものではありませんので
膝下の部分は押さないようにしましょう。
マッサージしてはいけない場所

※オスグット治療のストレッチについて
太ももの筋肉の柔軟性が低いことがオスグットの原因の一つなので
治療にはストレッチがまず頭に浮かぶと思います。

確かにまだ痛みが少ない、症状の軽いオスグットであれば
ストレッチによる改善も見込めます。

しかし、痛みが強く悪い状態まで進んでしまうと
ストレッチは逆効果になる場合があります。
そのためオスグット患者が太もものストレッチをする場合には
気をつけなければいけません。


オスグットのそもそもの原因は
スネの骨の脛骨粗面が太ももからの筋・腱に
繰り返し引っ張られることだと上の項目に書きました。

ストレッチというのは筋肉を、引っ張る行為になりますから
ストレッチにより痛みが出ている箇所も引っ張られることになり
場合によっては痛みが増すことも考えられます。

「筋肉が固い時はストレッチすればいい」という安易な考え方ではなく
今のあなたの脚の状態に合わせた治療を選択していく必要があります。



4.オスグッドの予防について

予防を考えるうえで大事なことは
原因の項目で記入した発症しやすい条件を少しでも改善していくことです。

・太ももの筋肉が固い(柔軟性が低い)
筋肉の柔軟性を上げるには、マッサージとストレッチが良いでしょう。
症状が強く出ているときは膝に負担がかかるような
ストレッチは行ってはいけません。

・過度な運動、オーバーワーク
休んでいた間の遅れを取り戻そうと
焦って競技に復帰すると、大体の人がまた痛めます。
そして2回目は1回目よりひどくなることが多いです。
注意しましょう

・ウォームアップ不足
体が冷えていると筋肉は緊張します。
とにかく筋肉を温めることを重要視してください。
冷えた状態でのストレッチには意味がありません。

・シューズが合っていない、クッション性が落ちている
使用環境によりますが、シューズの寿命は意外と短いです。
自分の体が一番大事です。
定期的にシューズの点検をしましょう。

・体の使い方が固い
特定の可動域しか使わないクセがついていたり
可動域自体が狭い場合もあります。
特に足首を柔らかく使う意識を持ってください。

・体重が重い
体重は膝の負担に直結します。
軽くなればそれだけ負担は軽くなります。

筋肉や腱は縮むことよりも伸ばされることに弱いです。
つまりジャンプよりも、そのあとの着地の方が
膝や筋肉への負担は大きいのです。

競技内容を相談して、体重調整も考えてみましょう。


5.テーピングについて

オスグットのテーピングについてお話しさせていただきます。

ネットで検索するとオスグットに対する
テーピングの情報はたくさん出てきます。

ただし、テーピングによってオスグットが治るわけではありません
テーピングは基本的に負担を分散させたり
痛みが出る動きを矯正するためのものです。

そのため、痛みが出はじめの軽い症状や
強い痛みが引いてきた回復期などでは
効果は期待できますが

強い痛みが出ているオスグットの場合は
テーピング巻いても、気休めくらいにしかならないでしょう。

理由を説明しますと
どんなテーピングの巻き方をしたところで
膝蓋腱が脛骨粗面を引っ張ることに変わりはないからです。

仮に膝屈曲の荷重をテーピングで受け止めれるように
ガチガチに巻いてしまえば効果もあるでしょうが
それではギプスを巻いてスポーツをする様なもので
現実的ではありません。

逆に可動域を確保したテーピングで
受け止められるほど膝の荷重は軽くありません。

なのでオスグットに対してテーピングをする場合は
まず今の膝が、テーピングで抑えられる程度の状態かを確認する
ということを考えてください。

テーピングをすればガンガン運動できるようになる
わけではありませんので注意してくださいね!
痛みがひどい時はまずは休むことを考えましょう。


6.最後に

怪我や痛みの治療をするとき
世の中にはたくさんの方法があり、たくさんの先生がいます。

先生それぞれに考えがありますので
「これは正解でこれは間違い!」と決めることはできず
結果的に良くなればその方法が正解ともいえます。

どの先生に頼めばいいのか迷ってしまいそうですが
はっきりと言えることは

一つ一つの治療にどういう意味があり
どういう効果を狙ってそれを行うのか

これをしっかりと説明してくれることが大事です。


自分に合った治療院・先生を探してくださいね!



今回の記事はこれで終了です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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